成約事例

美容サロン10店舗以上を展開するFC本部

インタビュイー:売り手(30代:男性) インタビュー:2022年11月

事業を譲渡しようと思った背景・目的は何でしたか?

弊社では約2年間、美容エステサロンのFC本部を運営してきました。元々、美容業界の知見はありませんでしたが、FCコンサルティング事業を行っていたため、そのノウハウや経験を活かし、前オーナーから事業を譲り受けるかたちで新規事業に挑戦しました。

実際に売却をご経験されていかがでしたか?

M&Aにおいては、買収経験はあったものの売却は初めてでしたので、M&Aアドバイザーへ相談するところからスタートしました。

売却スキームが事業譲渡でしたので、譲渡対象なる資産の切り出し作業から始めました。同時に、対象事業のみのPLも、毎月帳簿を付けていたため、時間をかけずに作成することができました。

買い手探しについては、ロングリストの作成とあわせて、オンラインマッチングプラットフォームを活用していただきました。結果、ロングリストのみの能動的アプローチでは探し出せないような、幅広い企業からコンタクトを頂きました。

エムアンドエー・オーシャンには、譲渡価格の算定や根拠づけ、概要書の作成や、最終譲渡契約書の作成など、全てのプロセスをご支援いただけました。売り手目線だけではなく、買い手との交渉を見据えたアドバイスを行っていただけたので、互いに交渉中のトラブルを回避することができました。

中でも、売却に伴う時間と手間が省けたことで、最終契約の直前までエステ事業に専念でき、バトンタッチ直前まで業績を落とすことなく引継ぎが行えました。

工夫した点や成功のポイントをお聞かせください。

デューデリジェンスでは、買い手に対象事業に関わる資料を提出しなければならないのですが、PL以外にも資料準備にも時間がかかるので、トップ面談後には資料収集を開始しておりました。ステークホルダーとの契約資料や、従業員の雇用契約、テナントの賃貸借契約など、集める資料は多岐に渡りますので、M&Aアドバイザーに相談するのが一番かと思います。

交渉の終盤では、引継ぎ方法や期間、条件など細部を詰めていきました。今回は買い手のご要望により、代表取締役として半年程度残り、クライアント様や従業員への不信感を最小限にするよう努めました。自分本位の考えにならず、買い手に最大限ご協力することが成功のポイントだと思います。

売却後のご状況はいかがですか?

最終譲渡契約前に、すべての契約を洗い出し済みではありましたが、事業譲渡ということもあり、全契約の再締結には3か月程度を要しました。

更に、買い手様もエステ業界のご経験をお持ちで、マネージャーや従業員も転籍して頂きましたが、それでも引継ぎには6か月程度はかかる見通しです。全てが完了するまでに1年間は要すると思います。

売却を検討されている方に一言お願いします。

売却したいと思いたっても、すぐに売却ができるとは限らず、事前準備やお相手探しに時間を要します。また、自身が思い描いている希望価格に見合うか否かも、専門家にみてもらわなければわかりません。

売却をお考えの方は、まずはなるべく早い段階で簡易株価評価を実施して頂き、評価額に不足があれば売却実行前に業績を改善したり、運営オペレーションを軌道修正していくと効果的だと思います。

 

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